江副浩 氏 『裏側ぐらい調べるのは当たり前』
※本インタビューは、2010 年5 月上旬に行われたものです。
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- 私からお聞きしたいことは、以上でして、私に聞きたいこととか...。
- 江 副
- 若い学生さんが見るんですよね?
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- はい、そういう人に読んでもらいたいと思っています。
- 江 副
- 若い学生さんへは
「もっと、勉強して下さい。」
と、すごく言いたいですね。
いや、ほんとに。(笑)
あのー、私も勉強した人間ではないので、偉そうなことは、全く言えませんが、
「社会に出て勉強したことは、役に立たないでしょ...。」
とか、学生時代思っていました。
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- 私も同じで...。大きな事は言えません。
- 江 副
- ただ、今、勉強をしてなかったことを、ものすごく後悔しています。
たとえば、
「ネットサーフィンが面白くて、学生時代ハマっています。」
ということであれば、なぜそのネットサーフィンが、どういう仕組みなのかを深く学ぼうとしないか。サービスを使いこなすことは、ウマいのだけど、1ユーザーとしての知識で、専門家になった様な気になっている若い人達がとても多くて...。
「その裏側がどうなっているのか?」
と、聞かれた時に、手も足も出ない人たちが、結構多い。私の感覚だと、若い世代は、そういうことを知り尽くしている人たちが、新卒として入ってくる...、と思っていました。
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- それは、わかります。そうじゃないですよね。
- 江 副
- 自分よりも、その若い新しい世代は、TCP/IP なんて、下手したら、生まれた時からあったわけじゃないですか...。
それを、勉強しなかったのか、問題意識がなかったのか、知らないから利用者で終わっていて...。
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- TCP/IP を知らない子は結構いますよ。
私も以前勤めていた会社で新卒の子に、
「TCP/IP って何ですか?」って聞かれて...。
「えっ?知らないでIT企業に入ってきたの?」
と面喰いました。
- 江 副
- 知っていると思っていました...。
自分も 38 歳で、新卒で入ってきた 22 ~23 歳は、明らかに新しい世代であって、一回り以上も年齢が違いますから、そういったことは当たり前の常識としててっきり知っているのかと思いきや、知らない...。
それはすごく衝撃でした。
イスラエルへ行くと、若い新卒の子たちが、AeroScout 社へ来るじゃないですか。まぁ、言うまでもなくそんなことは当たり前に知っていて...。
「どこで習ったの?」
と聞くと、彼らは、
「そんな事、触っているのだから...。何でそんなこと聞くの?」
ぐらいに、思われちゃって...。
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- 彼らからしたら、裏側ぐらい調べるのは当たり前。
- 江 副
- 理系の人間だから、裏側がどうなっているかは、興味津津で、教えられなくたってみんな知っているし、本でいくらでも読めるし、ネットで調べれば、そんな情報は無限にあるから、習わなくても、当り前で知っている。
「SIP サーバー立てられる?」
って聞くと、普通に立てて、VoIP フォンとか、全部フリーでできるから、サクっと立てちゃう。
そういう事が、普通の人たちの中で、競争して起業するのか、と思うと...。一利用者で終わっていて、
「携帯料金払うために、バイト明け暮れていました。以上。」
っていう人が多い気がして。せめて、IT 系、電気メーカへ進むのであれば、それは知っていてほしい...。それと、プログラムは組めて当たり前だと思ってほしい。それは、
「プログラマーへ任せれば...」
と思っている様でが、それは、ちょっと違っていて、ちょっとした事は自分でカチカチ作れるぐらいで...、それぐらいが、普通であってほしい。私は、1982 年に10 歳で、そこからプログラミングを始めています。
でも、それは、珍しくもなく、新卒で入った企業は結構大きい会社でした。本社にいる技術系のメンバーは、そういう人間がゴロゴロいて、プログラミングは普通にできる人ばかり、その上で、もっと上の議論をしていましたね。
そういう人たちが、何世代か下になったと途端に減りだし、少子化で単に絶対数が減ったのかもしれないですけど、それにしても減った。
2010.7.19 update
