辻 孝夫 氏 『気をつけなければいけないと思うのは、「ディベロップメントのデフィニション」でしょう。』
※本インタビューは、2010 年5 月下旬に行われたものです。
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- ところで、イスラエル人にはあり、日本の技術者・ビジネスマンが持っていない視点というのは、何かありますでしょうか。たくさんあるとは思うのですが...。
- 辻
- 成熟した技術や製品というのは、恐らくそうした時に対象にならないでしょう。
新しいイノベーティブな商品・技術が対象になるでしょうから、気をつけなければいけないと思うのは、『ディベロップメント(=開発)のデフィニション(=定義)』でしょう。
イスラエルの人が、
『We have already developed ...』
と言ったとしても、嘘はないと思います。だけども、日本の感覚で言うディベロップメント(=開発)と、イスラエルの方がいうディベロップメントは、デフィニション(=定義)が、違う場合が多く確認することが必要です。
先ほど申し上げた通り、日本だと99 %ぐらいまで開発して、一部のバグがあるかもしれません。という所が『開発完了』というマイルストーンになりますが、イスラエルの企業は、すべてとは言いませんが、概ね、8~9 割ぐらいまで来たら、『開発完了』との言い方がされます。
たとえば、イスラエルの開発先では、日本の Q&A 制度は有名ですね(笑)
あるイスラエル企業に言わせると、日本の大手メーカーは、いろいろなシミュレーションで、『What if...』、つまり、『次がどうなりますか...?現実的な環境はないのだけど、たとえば、たとえば、たとえば...』を繰り返し聞いてくる。
実際、そこまで Q&A を合格していくイスラエルの会社は少ないでしょうね。イスラエル人からしたら、『そんな Q&A があるなら、日本の自動車を買おう。』というエピソードもあるぐらいです。 日本の企業は『 What if 』が多すぎて、そんなハイポセティカルな(=Hypothetical≒仮説的な)事ばかり言っていても仕方がないので、「問題が出てきたときに対応すればよい」ということなんですけどね。
日本がいいとか、悪いとかいうことではなくて、日本で売るためにはそういう事が必要になってくる。そこのギャップがある。このギャップは日本の弱みになっているかもしれない。だけども、今から 20 年ぐらい前に、我々が台湾の EMS で物を作ってもらう時も、同じ問題はありました。台湾の人達は、盲目的に日本の言う通りやってきましたよね。
だから、品質面ではものすごく上がっていって、今の台湾の成功がありますよね。どこへでも安心して発注ができますからね。
たとえば、部屋の隅に掃除機をかけても、いくらでもゴミは出てくるわけだから、「いつまでやっているの?」という所が、日本は若干ありますよね。どこかで、見切りをつけていかないと、ガラパゴスと言われ続けるかもしれません。
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- ありがとうございます。 私のミッションは、クリアしました。本日は、お時間いただき、誠にありがとうございました。
2010.9.13 update
